儒教の影響が色濃く残る韓国では、死者は死の直後は生きている者
として扱われます。火葬は死者が二度死ぬと嫌悪され、土葬が主流と
なってます。

風水でよいとされる場所「明堂（ミョンダン）」に墓を作ることは、今でも
最高の親孝行とされてます。その後も毎年祭祀を行い、手入れを行な
うことで、死者に対する孝を尽くすという意識は、朝鮮王朝時代はなお
のこと強かった。

母と慕うハン・サングンが粗末に埋められていることに対し、チャングム
は常に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。チェジュドに帰る道すがら、
その場所に立ち寄ったチャングムが、いてもたってもいられず、クマン
にお墓作りを頼んだのもそのためでした。